2008年4月30日付日本経済新聞によると、京都大学の淀井淳司教授と奈良先端科学技術大学院大学の横田明穂教授らは2008年4月28日、レタスの葉を使って、炎症やアレルギーを抑える働きを持つ「ヒトチオレドキシン1」というタンパク質を効率的に生産することに成功したと発表しました。
「食べるアレルギー薬」の開発にもつながる可能性もあり、3年後にも実用化する予定とのことです。
従来からの大腸菌を使って作る方法もあったようですが、毒素が混じる可能性があり、精製コストが高くなるというデメリットもあったようです。
レタスの葉緑体を利用すると毒素が混入しにくく、また、花粉が飛び散って環境汚染を招く危険性も低く抑えられるというので、大変期待できる研究だと思います。